王者祭物資
五五王者祭イベントの新ガチャ「王者祭物資」が登場し、初のシステムとなる事前購入が行われています。事前購入は5月4日までで、5日になるといつも通りのガチャ画面でガチャが引けるようになります。

確率表示無し
この王者祭物資の事前購入開始当初から指摘があったのが、排出されるアイテムの出現確率表記が無い点です。「違法じゃないの?」などの声が寄せられているため、今回はこの点についてまとめていきます。
王者祭物資の事前購入画面を見てみると、左下に通常のガチャであれば確率表記を示すボタンがあります。しかし今回はなぜかガチャ内容(中身)に含まれるアイテムの表示となっています。
ボタンを押しても確率表記を確認することは出来ず、他の部分を探しても確率表記はされていません。おそらく5/5にガチャが引けるようになるまで確率を確認することはできないのでしょう。これがどう問題になってくるのでしょうか。
様々な決まり
AppStore
Appleのアプリストア「AppStore」のガイドラインではこのように義務付けられています。
「ルートボックス」などの方法でバーチャルアイテムをランダムに購入できるAppでは、各種アイテムの入手確率を明記して、ユーザーが購入前に確認できるようにしてください。
ルートボックスというのはガチャを指す言葉です。「入手確率を明記して購入前に確認可能に」とありますが、今回の王者祭物資ガチャは確率を確認することは出来ません。(5/5まで引くことは出来ないものの「事前購入」なので買っているのと変わりありません。)
この記載は日本版では2018年1月に追加されたもので、この頃からパズドラなどの有名ソーシャルゲームが確率を公開するようになりました。
Google Playストア
AndroidのGoogle Playストアでは2019年5月に米国版で出現確率明記を義務付けました。日本版では改訂されていないようですが、荒野行動は米国でも配信されています。
中国の法律
荒野行動を運営するネットイースが本社を置く中国では、2017年5月からなんとガチャの確率の公開を要求する法令が施行されています。
CESA

CESAより
一般社団法人 コンピュータエンターテインメント協会(CESA)の「ネットワークゲームにおけるランダム型アイテム提供方式運営ガイドライン」では、国内のオンラインゲーム全般においてガチャアイテムの提供割合を表示するよう定めています。
大丈夫なの?
ここまででAppStoreのガイドライン・Google Playストアのポリシー・中国の法律・CESAガイドラインに則していない可能性があることが分かりましたが、荒野行動は大丈夫なの?という疑問が浮かぶと思います。
違法ではない
現在、日本ではガチャの確率を義務付ける法律は存在しません。よって直ちに景品表示法違反などで措置命令が出たり配信停止したりするという心配はありません。
(誤った確率を表示して景品表示法違反となったケースはありますが、確率を表示しなかったことによるケースはありません。)
アプリストアから削除?
少なくとも日本ではAppStoreのガイドラインに沿っていない可能性がありますが、その場合ペナルティが加えられたり配信停止されたりするなどという規約は見当たりません。また、ガチャ関係は複雑なので素人判断で違反だと決めつけることは出来ません。
そもそも確率表記無しの理由
荒野行動は今まできちんと確率表記をしてきたのになぜ突然しなくなってしまったのでしょうか。「確率が低いからそれを隠して事前にたくさん買わせるためでは」などと勘ぐってしまいます。今回の王者祭物資(確率表記せずに事前販売)が通用するのなら、今後確率の低いガチャを確率を隠して販売していくことが出来ることになります。
このように、様々なガイドラインに抵触している可能性があると考えられますが、ネットイースは大企業なのでそう簡単に配信停止されるようなことはしないはずです。ですので何かしら抜け道があってそれを利用しているのではないでしょうか。または単なるミスで確率を表示出来ていない可能性もあります。
健全なゲーム運営のために今まで通り確率表記してほしいですね。
コメント
オワコンに金使ってどうする
それが、荒野行動
所詮 荒野行動の犬かw
金券配布しろって言いそう